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視触覚教材の紹介
使用教科書の紹介 鉄筋コンクリートの系統的教育      

#1 アクリル樹脂の透明模型 ・・・#2 振動応答習得機/#3 RC柱の損傷ひび割れ模型

鉄筋コンクリート梁の透明模型
1、模型写真

 写真-1  梁部材模型

写真-2  ひび割れ発生模型 

 写真-3  ひび割れ部分

2、特徴
 鉄筋コンクリート(Reinforced Concrete)は,土木建築構造物の主要な建設材料となっている.このようRC部材の設計に際しては,内部に埋設される鉄筋の配筋状態を理解することが大切であるが,3次元的に配された鉄筋網を教科書のような教材で再現するのは容易なことではない.
 そこで,鉄筋をステンレス棒(sus304)で配筋/組み上げ,これをアクリル樹脂で固めて鉄筋コンクリート部材の透明模型を試作した(写真-1).写真-1の例は,梁部材を想定し,圧縮/引張主鉄筋および腹強筋としてのスターラップと折り曲げ鉄筋を配したものである.折り曲げ鉄筋,フック,重ね継ぎ手なども,できるだけ実構造と同じように製作したつもりである.この模型により,4種類の鉄筋を視覚的に捉え,さらには,曲げ/せん断による力の流れも推察し得ることが期待できる.
 また,部材中央部下縁側に切欠きを与え,曲げ荷重によりひび割れを発生させた(写真-2).このような模型の場合,ひび割れは1本のみしか発生しないが,引張主鉄筋がひび割れ面と直交しており,引張部における力の分担(ひび割れ発生により引張力がコンクリートから主鉄筋に移行することが)を容易に理解することができよう.