#2 振動応答習得機 ・・・#1 アクリル樹脂の透明模型/#3 RC柱の損傷ひび割れ模型 |
振動応答習得機 | |
1、振動応答習得機外観 | |
写真-1 正面 | 写真-2 上面 |
2、特徴 |
構造物の動的な振動応答性状は,力学問題のなかでもわかりにくく,教えにくい科目の一つである.このような力学科目は,感覚的/直感的な理解と素養が不可欠であり,数学的な解釈と相互に関係していると言える.
ここで紹介する振動応答習得機は,文字通り,自分の手で振動架台を揺すり,その上にある構造模型の動的な応答を観察/体得するものであり,それ故,「習得機」なる名前を命名した.使用者の創意工夫により種々の振動を楽しむことが期待できる. 振動応答習得機(写真-1)には,前後にスライドする架台(基礎部に相当)に3つの差込み箇所を設けている.この差込み部に,串団子のマスバネモデルなり,剛体模型なりの部材を差込み固定し,適当な強さと周期の振動を手動にて与えるものである.写真では,1質点をモデル化した片持ち形式の単柱をセットしたもので,部材高さおよびバネ剛性を変えることにより異なる固有周期の3部材を比較しているところである. 本機の大きな特徴は,直接手動にて振動を与えること,およびセットする部材を各自で設計/試作することであり,動的な振動応答に関する工夫と応用が楽しめる. |